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DILAの語学教育コラム

VOL.25

教えて!アン先生!~ベトナム語~②

前回に引き続き、ベトナム語のチュ ティ フーン アン先生のご紹介です。語学学習が苦手な方へのアドバイス、ベトナム語学習のポイント、先生が教える際に気を付けていることなど、参考になることが満載です!
前回の質問はこちらから「教えて!アン先生!~ベトナム語~①

 

10.どんな学習者が上手になりやすいと思いますか?語学センスって必要ですか?

以前は語学センスが必要だと思いましたが、長期の学習には「努力」が一番大事だと講師をしてから思うようになりました。

受講者のノートをよくチェックしていますが、努力していることがよく分かります。レッスン中にメモしたことを別のノートに整理したり、単語帳を作ったりして、本当に感動させてくれます。彼らはスタートのペースはゆっくりでも、土台がしっかり身に付いてその後の成長がとても順調です。

語学センスというのは、「素直に受け止める」ということではないかと思います。小学生のように文法には気にしすぎず純粋に真似をして繰り返してみましょう。そうしたらベトナム人ネイティブに近い自然な表現ができます。

人それぞれの勉強の仕方がありますので、それぞれの得意を活かすのが良いと思います。

ただ、言語は使わないと眠ってしまいますので日々の努力をし続けましょう。

 

11.どうしても語学学習が苦手な方に対して、先生ならどんなアドバイスをされますか?

毎日自由作文を書きましょう。書くと文法を整理でき、単語を思い出します。そして外国語で自分が言いたいことを論理的に話せるようになります。ベトナム語は記号と声調があり、書けば書くほど記号と声調を覚えられ、したがって発音もきれいになります。

また、今まで指導した方々の成長を見ると、「実践的な勉強」が一番効果が出ます。つまり、習ったことをすぐ応用することです。ネイティブの友達を作ったり、趣味に活用したりしていただきたいです。その言語の音楽や映画など一つの関心ができれば学習のモチベーションもできるでしょう。そうしたらずっと続けられます。

 

12.初めてベトナム語を学習する受講生に対して気を付けているポイントは何ですか?また、教えるうえで一番苦労する点、時間をかけている点などがあれば教えてください。

やはり発音の練習が一番大変ですね。ベトナム語発音は「大体の発音ができればなんとなく伝わる」言語ではなく、むしろ少しだけの違いで誤解させたり伝えなかったりすることになります。

例:「b」(父)「b」(愛人)は似ていますが、声調が違います。

初回レッスンにはいつも言っておくことですが、ベトナム語発音を正確にするため、2つの重要なポイントがあります。

①口を大げさに動かすこと。
日本語の多くは喉から音がするので口元の動きが小さいですが、ベトナム語は話すとき口元が上下又は横縦に大きく広げます。

②ワントーン上げること。
日本人が「ちょっと上がっている」と思うトーンはベトナム語の「平行」の声調であり、スタンダードの声調になります。

 

13.レッスンは長時間におよぶ場合もありますが、受講生のモチベーションをキープさせるために心がけていることがあれば教えてください。

人間なのでやはり長時間に集中することが難しいですね。そのため、レッスンには文法ごとに実践会話やロールプレイを行ったり、聴解・読解を入れて内容を多様化しています。(実践会話・ロールプレイは受講生の職種、赴任先、所属部署の特徴に合わせてテーマと語彙を変えています)

また1時間ごとに休憩を取り、受講者の趣味に合わせてベトナム音楽やベトナム映画をみせています。受講生は赴任前現地の生活についていろいろ不安や気になることがありますので、異文化理解や生活指導もレッスンの一部にしています。

 

14.先生がベトナム語を教えていて、一番嬉しかったことは何ですか?

初回レッスンから担当していて、受講者が少しずつ成長している事が大変うれしいです!

拍手したり、大きく頷いたりして褒めていてそれがちょっと大げさだと思われるかもしれませんが、本当にうれしいです。育てる花が綺麗に咲く瞬間の喜びのような気持ちです。

研修後に「(ベトナムの)○○食べてみたいです」「○○行ってみたいです」など一言いただいたときは、やりがいとベトナム人としての使命感を非常に感じます。

※↑ホーチミン人民委員会庁舎

15.コロナ禍をきっかけにオンラインレッスンの需要が高まりましたが、これまでの対面レッスンと比較して学習効果やメリットがあれば教えてください。

非対面なので不便な点もありますが、メリットが多いのは否定できないですね。

まずアットホームなのでお互いリラックスでき、休憩時間に好きな飲み物を取ってきて飲んだり、軽い運動をしたりしていつもベストの状態で学習できます。

教材は電子資料にしましたのでホワイトボードに書く時間を節約でき、画面を見ながら進むので集中度が高いです。移動の時間も無くなるので、日程の変更の相談もしやすくなりました。

また、レッスン中に出たベトナム料理や果物、場所などはすぐインターネットで検索して見せられます。デメリットの対策を考えなければなりませんが、これらのメリットをさらに活用すれば未来の学習の仕方になるかもしれませんね。

 

16.最後に、これからベトナム語を学習したいと思っている方にメッセージをお願いします!

国際言語である英語を話せばいろいろな所へ行けますが、やはりその場所に生活して現地人と交流するなら彼らの言語で話すのが一番良いと私は思います。

ベトナムは小さな国なので、外国人の方が来て、さらにベトナム語で話してくれると大喜びです。例え挨拶の一言だけでも好感度が一気に上がります!
多分ベトナムだけではなく、世界中に共通していることですね。ベトナム語はベトナム人にとっても難しいです(笑)

 

“Phong ba bão táp không bằng ngữ pháp Việt Nam”
(風が嵐がどれほど激しくてもベトナム語文法ほどではいない)

という言葉があります。

一つの単語にたくさんの意味がある場合があり、その単語を置く位置や文脈により解釈が変わることがあるため、ベトナム人でも文脈を考えて判断しなければならないことが理由ですが、実は文法はそれほど難しくはありません。

でもそれ以上に難しい日本語を話している日本人の皆さんですから、きっと乗り越えられます!

ぜひチャレンジしてみてください。

 

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投稿者:

スタッフK