VOL.27
前回に引き続き、スペイン語の瀬尾ゆき先生のご紹介です。前回の質問はこちらから「教えて!瀬尾先生!~スペイン語~①」
瀬尾 ゆき 先生 |
6.どんな学習者が上達しやすいと思いますか?語学センスって必要ですか?
おしゃべりが好きな人、人とコミュニケーション取りたい人は、どんどん口に出していくうちに会話が上達すると思います。
一方資格試験に合格する人は、少しずつでも確実に勉強が続けられる方ですね。語学センスというものは確かにあると思いますが、私自身は習得にとても時間がかかっていますからその意味ではセンスがあまりない方だと思います。しかし外国語学習が苦ではないと思えて長く続けられるのも一種の才能なのかもしれません。言語学習は継続しないと忘れてしまいますから。
7.どうしても語学学習が苦手な方に対して、先生ならどんなアドバイスをされますか?
趣味で語学学習をされる方は好きで得意な方が多いと思います。一方苦手なのに勉強しなければならないというケースは仕事や生活に必要だからですよね。ということは、まずは必要な場面に使える言葉やフレーズから身につければいいと思います。
テストや受験のための勉強ではないので、文法書や単語帳を1ページ目から覚えるような方法ではなく、必要性と目的に合わせた学習をして、「分かった!通じた!」という経験が得られれば、少し苦手意識がなくなるのではないでしょうか。
8.初めて語学を勉強する受講生に対して気を付けているポイントは何ですか?
レッスンをできるだけ楽しい時間にすること、目的に合わせた内容にすること、それから特に大人の受講生には相手に敬意を払って対等の立場に立つことでしょうか。
社会人の受講生は日々の仕事をこなしながら勉強されています。これはとても大変なことだと思います。スペイン語圏に駐在することになって短期間で習得しなければならない方、初めて行く土地に不安を感じている方にはストレスを少しでも減らして、新しい生活が楽しくなりそうだなと思っていただきたいです。
9.レッスンは長時間におよぶ場合もありますが、受講生のモチベーションをキープさせるために心がけていることがあれば教えてください。
レッスン内でスペイン語の歌やスペイン語圏の食文化、お祭りなどを紹介したりすることもあります。南米の国々は私も行ったことがないのですが、テレビやネットから情報収集もできますし、オンラインレッスンでは画像や動画を共有したりもできるのが便利です。
また、少しずつでも達成感を得ていただきたいので、「自己紹介をする」「どこにあるかを尋ねる」「欲しいものしたいことを伝える」というようなわかりやすい目標項目をクリアしていくようにすることもあります。
10.先生が語学を教えていて、一番嬉しかったことは何ですか?
赴任直前で不安に駆られながら学習された受講生から「少し自信がつきました」と言われたり、赴任後に「習ったことが役に立っています。楽しく生活しています。」というメッセージをいただけたりするのはうれしいことです。
また、ずいぶん前のことですが、ニューヨークのチャリティーセンターで英語を教えていた時、そこは英語を全く知らない中南米や中国や東南アジア出身の方々に英語で英語を教える小さいクラスだったのですが、スペイン語や漢字やジェスチャーや絵など駆使して全員が意思疎通出来て同じことで笑い合える瞬間は一体感が生まれて楽しかったです。
11.コロナ禍をきっかけにオンラインレッスンの需要が高まりましたが、これまでの対面レッスンと比較して学習効果やメリットがあれば教えてください。
コロナ禍で突然コースの途中からオンラインレッスンに切り替わった時は戸惑いましたが、今ではメリットが大きいと感じています。講師も受講生も移動の時間がかからないので時間を効率よく使えますし、日本中世界中どこにいる方とも学習できます。
また、動画や画像、あらかじめ用意しておいたスライドなどを画面で共有することができるのが便利です。スライドのイラストで反復練習を何度もするのは記憶の定着に役立っているようです。
12.最後に、これからスペイン語学習を始めたいと思っている方にメッセージをお願いします!
初めて英語を習ったとき、初めて外国人に英語で話しかけて通じたときのわくわく感を覚えていますか。新たな外国語の勉強を始めるとそのワクワクをもう一度感じることができます。
その上スペイン語圏の世界は広く多様なので、新たな発見が多いのも楽しみです。新しい世界を覗いてみませんか。
→スペイン語グループレッスン、プライベートレッスンはこちらから
投稿者:
スタッフN
タグ: